8月28日(木)
六時半起床。
会社に熱があるため病院で診てもらってから向うと伝えると、「それはおれが決める。とにかく顔を出せ」と電話越しに怒鳴られる。
先月中頃に内定を貰い、今月の頭から働き出したが、求人票に出ていたとおり事務職で雇われたはずが、入社前日に電話で人手不足やらで会社が経営している飲食店の接客に回された。はじめは一週間のはずが、すぐに一ヶ月に延びた。
飲食店での仕事は肉体的にも精神的にも本当に辛いもので、朝八時前に来て、終わるのは日が変わる頃だった。長時間の立ち作業と恫喝、灰皿で殴られる等の暴力やピーク時の混乱、達成出来るはずのない無茶なノルマや終業後に行われる反省会。店主は背中に派手な鯉の刺青が入っていて、従業員は皆ビクビクしながら働いていた。アルバイトはすぐに辞めていった。
当初の話だった一ヶ月が今週で終わり、来週からの自分はどうしたらいいか聞くと、「お前は本社の事務では通用しない。当分はここで働いてもらう」と言い渡される。通用しないもなにも自分は一度も事務の仕事などやらせてもらってはいない。五人いる店の社員のうち二人が今月辞めるらしく、どうやら自分がこれからは中心にならなければいけないらしい。辞めることを考えた。
店に顔は出さなかった。かわりに朝一番で職安に行った。朝から何度も掛かってくる店主からの電話に出て、辞める旨を伝えるとすぐに脅迫めいた怒鳴り声が飛んできた。録音していると伝え、職安の職員の人に電話を変わって貰った。店主はいつものように説き伏せようとしていたが、はじめからロジックもなにもありはしないため、すぐに職員に看破されて弱気な声になった。結果、自分は即日の退職が認められ、給料も振り込まれる形で落ち着いた。
職安を出て、色々相談にのってもらった清川君に連絡。たまたま休みで午後から映画を観にいく約束。
観覧後、串カツ屋で軽く食事。
清川君に用事があるようで七時半頃、別れる。
ぐったりと疲れ、九時半頃就寝。